「ひとり遊び」を覗いていると思えば。
タイトルだけから想像すると、凄まじい派手なバクチとか期待してしまうのだろうけど。 普通の人の、普通の生活の範疇内の話である。 具体的に分かりやすく言ってしまえば、10日間の「ギャンブル生活」で、100万円など使っていない。30万円ほどである。しかも、使ったお金のおおくが、月極駐車場代とか冷蔵庫代など普通の生活にかかる費用で、ギャンブルといえるものは、1日1万円あまり。 −−−なんだ、そんなの「ギャンブル生活」か? 賭博師じゃないぞ。 そう言う人もかなりいるだろう。というか、この本に興味持った人のほとんどかもしれない。そのとおりだ。結局、これは作者の「ひとり遊び」なのだ。 だけど、誰でもそんな「ひとり遊び」を持っているだろう。大人だって、口に出さないだけで。 そんな「ひとり遊び」を覗いていると思えば、この本も興味を持って読めるかもしれない。そういう見方をすれば、不親切な話の展開や、内輪にしか分かりにくい記述だって、それなりに楽しめるかもしれないのだ。
新風舎
|